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水墨画教室 竹の描き方について一番詳しい解説その1 [ART CLASS(絵画教室)]

(長いので、その1とその2に分けました。合わせてお読みください)

世界一・わかりやすい内容を目指す!
水墨画「竹」の描き方 その1


水墨画 竹の画法についての動画 葉・葉の組み合わせ



 竹の描き方はいろいろありますが、水墨画の場合、従来の南画ならすでに系統化されており、水墨画教室では学習内容や手順としてここからスタートするケースも少なくありません。よって水墨画教室で最初に水墨の竹(墨竹」=ぼくちくを習うのは水墨画に対する理解においてもっとも近道とも言えます。

 中国では、竹は「四君子」の一つで(他蘭・菊・梅)、竹の絵はいわゆる「四君子画」とも呼ばれています。

 水墨画教室では渡された絵の見本通りに習う方もいますが、ただ描くだけではなく、水墨画「竹」についてその歴史を多少知っておいたほうが、楽しみが倍増するでしょう。

 「墨竹」は、中国の北宋時代に文同(ぶんどう)や蘇軾(そしょく)らによって広まった画題の一つです。竹はまっすぐ伸びることや節があることから、信念を曲げない高潔の士の象徴とされてきました。文人が自ら楽しむために描く「墨戯(ぼくぎ)」として広まり、文人たちの集まりや贈答品としてやりとりする、定番の画題にもなっていきます。歴史が長く、画法において系統化されています。すなわち、一定の法則にしたがってやれば、どなたでも立派な竹の絵になります。

まずここですこし昔の「墨竹」がどのように描かれていたのか見てみましょう。

宋、文同の「墨竹」
宋、文同「墨竹」台北.jpg

元、李衎「四季平安図」
 [元]李 四季平安図.jpg [元]李 四季平安図2.jpg


清、鄭燮(鄭板橋)「竹石図」
[清] 鄭燮 竹石図.jpg [清] 鄭燮 竹石図2.jpg


 また、学習者のためにそういった法則のようなもの(画譜)がたくさん作られ、宋の『芥子園画伝』から清の『三希堂画譜』まで広く伝えられました。この南画の伝統はすごいでしょう。

 これらを無視していきなり水彩画や洋画のように竹の絵を描くと、上手くなるには難しいと思います。だから水墨画教室で口を酸っぱくして言う。聞かない、または無視すると、このような絵が出てきました。


(水墨画教室にあったもの)

図.jpg


 一部抜き取ってはありますが、特別な目的(特殊効果)を除き、葉の描き方に大きな問題あります。均等に描く。また濃淡強弱もない。よくありがちなことですね。突然うまくなろうとしても難しいですね。


 さて、前置きはこれくらいにしておいて、早速普段水墨画教室でやっている画法のその手順について説明してまいります。(世界一詳しく説明するつもりで、笑!)

 
 まず、竹の絵を構成する最小単位から考えてみましょう。それができれば、あとは組み合わせの問題だけです。メインになる構成は竹の竿、竹の葉、竹の枝、竹竿の節目です。その中で、竹の葉はもっとも難しいといわれ、「墨竹」のポイントにもなります。

 想像してみてください。ある「墨竹」の作品としましょう。描かれたのは竿だけあって、竹の絵とは連想できますか。
 その他、竹の枝だけにしても同様です。
 しかし竹の葉があれば(きれいに描けたら)イメージが変わります。
 このように葉だけでも竹であることが認識されます。

竹k2.jpg

 それだけ重要な部分といえるでしょう。
 まず竹の葉についてよく練習してみましょう。竹の絵はいいのが紙を選ばないことです。特に練習なら、にじみのない紙、コピー用紙、裏紙、不要な新聞紙など、何でもいいし、とりあえずここで紹介した方法を参考にしてひたすら描いてみてください。練習した数だけあなたの上達に繋がりますよ。

 さて、竹の葉を描くときは、中国語の簡体字の「个」(日本語「個」)と「分」という字形を意識してみてほしいです。(先人たちの知恵!)

 まず、「人」「个」という字形からです。「人」は二筆(画数)、「个」は三筆で完成します。
 例の絵は「人」「个」によるものです。

竹の画法1.jpg

 いかがですか。注意すべきことは、向き・濃淡・強弱などあまり均等に描かないことです。もちろん最初は形に集中し、濃淡・強弱まで気配りできませんが、上手になったらいっしょに考えて描くことです。

 簡簡→繁雑、形についてある程度熟練・応用できましたら少しずつ複雑そうなものにも挑戦しましょう。
 次は、「分」という字形。書を知っている方なら、これが楷書ではなく草書に近いことがお分かりですね。

竹の画法2.jpg

 「分」という字は、先ほど「人」「个」の発展形にも見えますね。ここまで描けるなら、もううまくなる手前です。

 簡単そうにに見えます。実際描いてみるとわかりますが、意外と見本通りそっくりできる人が少なくありません(ここが水墨画の不思議なところ)。うまくならないなら、再度一からやり直して、「人」「个」ができたら「分」。うまくなるまでこれらを反復練習しましょう。
 
 できたら枝一枚の絵にしてみましょう。を付けてみると小品作にもなります。これです。いかがですか。(作成例)

竹の画法3.jpg
 
 「人」「个」ができたら「分」、さらに「介」「女」など、いろんな方法が先人たちがまとめていました。あとは「人」「个」と「分」の組み合わせです。「人」「个」「分」だけで組み合わせる画家もいれば、「介」「女」など用いる画家もいます。よく水墨画教室で、「先生、どれがいいですか」と聞かれますが、どれがいいとかではなく、自分に合うのはどれなのかです。


(いろんな組み合わせができます)
IMG_1674ka.jpg


 一つ一つは、組・グループとして扱います。図で示したように、グループとグループの間では、「水平」を避けることです。

 また前後の関係、遠近関係を表すためには、濃淡・虚実(うそ・真実ではなく、実像とあいまい)で表現し、手前の方が濃く、反対は淡く描きます。(洋画とは違います)

IMG_1674k.jpg



 向きを変えたら別のものになりバリエションにもなります。これは、向きを変えた組み合わせた「仰竹」の作例です。

竹の画法4a.jpg


 晴れの「晴竹」、雨の「雨竹」、風の「風竹」などは画題として描かれました。葉が上に向いている(「仰竹」)と、晴れの環境を意味しますが、、「雨竹」は垂竹(葉が下に向く)、「風竹」(葉が横に向く)のように分かれていますが、実際葉が下に向て描かれた作品は「雨」に限りません。歴史的に残る竹の絵は葉が下に向くものが圧倒的に多いでしょう。

 いかがでしょうか。竹の葉だけでも内容の濃い話ですよね(長すぎるので、竿・枝・作品構図など次回で紹介します)。肝心なのは練習です。それから、できたものを誰かに見てもらった方が上達も早いと思います。すでに水墨画教室に通ったら問題ないと思いますが。


リンク
   ・水墨画教室 竹の描き方について一番詳しい解説その1
   ・水墨画教室 竹の描き方について一番詳しい解説その2
   ・水彩画の技法は水墨の上達の妨げになりますか?
   ・水墨画の書くのに必要な道具はそれぞれいくらぐらいするでしょうか
   ・水墨画は、本を見ながら学べるものですか?





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         水墨画教室作品
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>続きはこちらです。


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水墨画教室

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